太田ドクソの“atelier、白”

どくそがわたしを考えるところ。

宝石

生きたいというねがいを、口にしなくてもいいように生きたかった

死にたいとわざわざ思わなくても、死はおとずれるのに

生きることは願わないと、始まりもしないのよ

始まりもしないまま、たくさんの人が死んでいったの

 

朝焼けの美しさを知っている?

必死に叫んで、炎症を起こしているんだよ

まあたらしい朝などない

昨日に少し、セピア色を加えただけの一日が始まっただけだと

僕らはいつも、明日を、未来を、

新しいものだと錯覚しているから

足された色に気づかないで

糸の通っていないミシンを踏み続ける

その背中を、美しいと感じたい

痛みをおぼえても、叫ぶことをやめない暮らしを

僕は、美しいと思っている。

 

さあ眠って

もうこのまま一生目覚めないかもしれない恐ろしさを

足もとに忍ばせて、眠ろう

あなたの叫ぶ声が、僕のたからものでした